熱傷は皮膚や粘膜に熱が加わって起きる傷害です。
熱傷が治るまでの期間や、跡を残すかどうかは、その熱傷の深さが重要です。
熱傷の深さは、熱傷の原因となる熱源の温度×触れた時間で決まります。服を着ている部位に熱い液体がかかった場合の温度は100度以下ですが、服に熱源が付着して比較的長い間触れるため深い熱傷になりやすくなります。アイロンやオーブンなどは、より高温であるために短時間の接触でも深い熱傷になります。

Ⅰ度熱傷(表皮熱傷)
表皮の熱傷です。赤み(紅斑)と軽い腫れ(浮腫)のみで、水ぶくれ(水疱)はできません。ひりひりした軽い痛みがあります。数日で治癒し、跡は残しません。
Ⅱ度熱傷(真皮熱傷)
真皮に達する熱傷です。水ぶくれ(水疱)形成が特徴です。

(1)浅在性Ⅱ度熱傷
真皮層の中層に達する熱傷です。2週間程度で治り、跡(瘢痕)は残りませんが、軽い色素沈着となる可能性があります。
(2)深在性Ⅱ度熱傷
真皮深層まで達する熱傷です。治るまでには2週間以上かかります。色素沈着、色素脱失、ケロイドや肥厚性瘢痕(皮膚が盛り上がって硬くなる状態)、ひきつれ(拘縮)を残す可能性のある深さの熱傷です。
Ⅲ度熱傷(皮下熱傷)
皮下脂肪織まで達する熱傷です。白色、褐色、黒色で硬い皮膚となり、かえって痛みはなく、毛が簡単に抜けるようになります。治療に手術が必要です。

治療は?

熱傷の深さは受傷直後ではなく受傷後しばらくして明らかになります。受傷直後には浅く見えても実際には深いこともあるということです。
熱傷に細菌の感染(2次感染)を起こすと、熱傷はより深くなります。
また、こどもの熱傷は後にケロイドや肥厚性瘢痕(皮膚が盛り上がって硬くなる状態)を生じやすいことから注意が必要で、大人と比較して、初期から十分な治療を行う必要があります。

赤くなるだけの熱傷は数日で治ってしまいますが、水ぶくれ(水疱)ができた場合は、受傷後1週間から2週間程度は、基本的に毎日医療機関で処置をされる方がよいでしょう。
初期から増殖因子製剤などの傷の治りを積極的に促進する薬剤を使っていくことで、熱傷を浅くすることができ、跡を残さないようにできる場合があります。

応急処置として、初めにやっていただきたいことは、可能な限り受傷直後から冷やすことです。方法としては、水道水の流水で、難しいなら水道水でを濡らしたタオルやガーゼをを当てます。冷却ゲルのパットも有用ですが、氷は冷やしすぎになりますので避けてください。早めに医療機関を受診しましょう。

クリニック information

 

診療時間 午前 午後
中澤医師  9:00-13:00 佐野医師 15:00-18:00
萩原院長 9:30-12:45 萩原院長14:00-16:45
萩原院長  9:30-12:45 萩原院長  14:00-17:00
萩原院長  9:30-12:45   ※   14:00-18:00
萩原院長 9:30-12:45 萩原院長 14:00-16:00
赤田医師  9:00-12:30 赤田医師  14:30-16:00

※木曜日の午後は、斎藤医師/赤田医師で隔週の外来となります

※火曜日は16:45最終受付となります

※土曜日は午前が12:30/午後16:00最終受付となります

担当医師

萩原 寛子 院長
赤田美和 副院長
中澤医師
齋藤医師
佐野医師

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アクセス

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